
2025/06/24 【前編】
「娘の顔は腫れ上がり、洋服は血だらけで…」 歌舞伎界のサラブレッドの凄絶DV 妻とその母が告発 「“お前とお前の家族もつぶす”と脅されたことも」
歌舞伎の激しい立ち回り“荒事(あらごと)”は、江戸時代から観客の喝采を浴びてきた。が、これはあくまで舞台での話。祖父は人間国宝、父は重要無形文化財と、輝かしい家柄を継ぐ歌舞伎役者・中村児太郎(こたろう・31)は、その存在をひた隠す妻に凄絶な暴力を振るっていた。
自宅の廊下で女性に馬乗りになり、男は女性の顔を殴り続ける。顔はみるみる血だらけになり、このままでは死んでしまうと恐怖を覚える女性に向かって、男は言った。「お前は黙ってればいいんだよ」――。
男の名は中村児太郎。祖父に人間国宝の七代目中村芝翫(しかん)、父に九代目中村福助(64)を持つ彼は、名門「成駒屋」の若手として、歌舞伎ファンには広く知られた役者だ。2013年に父の跡目、十代目福助の襲名が発表されたが、父の病気に伴い保留となっている。
「結婚についてご両親に何も言っていなかった」
一方、暴行の被害に遭った30代の女性は児太郎の妻・梢さん(仮名)である。といっても、二人の結婚は公になったことがない。
梢さんが打ち明ける。
「彼と初めて会ったのは10年ほど前。私が当時働いていた六本木のクラブでのことでした。その頃はお酒も飲まず、クールで優しいという印象でした」
交際を経て、21年1月に二人は入籍。梢さんは結婚前、児太郎の両親に会わせてもらえなかったという。
「何回かお会いする日を決めていたのですが、いつも理由をつけてダメになって。後で分かりましたが、彼は結婚についてご両親に何も言っていませんでした」
「倒され、顔を地面に押し付けられ……」
結婚に際して、異例の約束も交わしていた。
「結婚のことはしばらく隠そう、と。発表したら、私は“奥様業”をやらないといけないけど、私にはできないだろうと言われました。私もやりたくなかったので、異存はなかった。あと、私が夜の仕事をしていたのも梨園では印象が良くないのではないかと、彼は気にしていました」
人目をしのぶ結婚生活を送る中で、児太郎は梢さんの前でも飲酒するようになっていた。そして、決定的な事件が起きたのは21年11月。二人で食事をした帰りのタクシーで、
「ささいなことで口論になり、私は日頃の鬱憤(うっぷん)を吐き出しました。すると、彼が私の髪の毛をつかんできた。私がタクシーを降りると、彼に倒され、顔を地面に押し付けられました」
目撃者の通報により、警官が駆け付ける騒ぎに。その警官の付き添いのもと、二人は家路に就いた。
「彼は警官に“こいつは酔っ払っているだけだから、大丈夫”と。家の中に入って私が“離婚したい”と言うと、腕を首にたたきつけられて……」
“これじゃダメだ。死んじゃう”
児太郎は、その場から逃れようとする梢さんの髪をふたたびつかみ、馬乗りに。そして、冒頭に記した凄惨な暴行に及んだのだ。
「私も酔っていましたが、頭の中は冷静になって、“これじゃダメだ。死んじゃう”って。“待って。やめて。こんなことしたら仕事も全部ダメになるよ”って言って。向こうもハッとした様子でした。私が血だらけなので、焦っていたと思います」
事態が公になることを恐れたのか、児太郎は梢さんが外に出ることを許さず、救急車も呼ばなかった。
「私は実家に連れて行ってと頼み、彼も“実家なら”ということで、タクシーで一緒に向かいました」
「顔は腫れ上がり、洋服は血だらけ」
梢さんの母が証言する。
「真夜中に娘は靴も履かず、靴下も片方は脱げた状態で家に駆け込んできました。顔は腫れ上がっていて、洋服は血だらけ。頭が真っ白になりましたね」
母は児太郎に詰め寄った。
「“あなた、何をしたの?”と問い質すと、彼は両手を広げて“僕は何もしてません。梢さんが勝手に家の壁に頭をぶつけたんです”と言い出しました」
むろん、そんな詭弁は通じない。医師から〈顔面骨骨折〉〈頚椎捻挫〉、各部位の打撲傷などの診断が下った梢さんの元へ、事件から約ひと月後、父を伴った児太郎が謝罪に現れた。
「福助さんは泣きながら“申し訳ない”と謝りましたし、児太郎君も土下座をしていました」(梢さん)
“お前とお前の家族もつぶすから”
二度と暴力は振るわない。もし振るった場合は、梢さんに1000万円を支払う。こうした内容の誓約書まで交わした二人だが、穏やかな暮らしは続かなかった。
「稽古だと言いながら、酔っ払って帰ってくる彼を責めたときには、“殴らなければ暴力じゃないだろう”と言って、ウォーターサーバーの本体を投げつけられたり、体当たりや背負い投げもされました。週刊誌に告発する可能性をほのめかすと、“週刊誌、つぶすから大丈夫”“お前とお前の家族もつぶすから”と脅してきたこともあります」(同)
度重なる暴力に耐えかねた梢さんは昨年12月、ついに家を飛び出したのだった。
2025/06/24 【後編】
「馬乗りになって殴られ、顔は血だらけに…」 歌舞伎界のサラブレッドのDVを妻が告発 「支払うことになっていた500万円も振り込まれていない」
歌舞伎の激しい立ち回り“荒事(あらごと)”は、江戸時代から観客の喝采を浴びてきた。が、これはあくまで舞台での話。祖父は人間国宝、父は重要無形文化財と、輝かしい家柄を継ぐ歌舞伎役者・中村児太郎(こたろう・31)は、その存在をひた隠す妻に凄絶な暴力を振るっていた。
梢さんによると、“事件”が起きたのは2021年11月。ささいなことで口論になった際、児太郎さんは梢さんの髪の毛をつかみ、顔を地面に押し付けるなどの暴行に及んだという。目撃者の通報により、警官が駆け付ける騒ぎになり、その警官の付き添いのもと、二人は家路に就いたという。ところが、家の中に入り、梢さんが“離婚したい”と告げると、児太郎は馬乗りになって梢さんの顔を何度も殴ったというのだ。
その後、「二度と暴力は振るわない。もし振るった場合は、梢さんに1000万円を支払う」という誓約書まで交わしたが、その後もDVは止まらなかったというのだ。
「結婚、していないです」
さて、事の次第を問うべく児太郎本人に架電すると、
「結婚、していないですよ。あっ、こういう場合“事務所を通して”って言うんでしたっけ。こういうの初めてで。今、舞台や稽古があって疲れてて。すぐにかけ直しますから。ああ、びっくりした」
そう言って、一方的に電話を切った。改めて事務所に問うと、まず結婚を公表しなかったことについて、
「梢さんより歌舞伎界特有の奥様業はしたくないと言われ、(中略)二人で話し合いの末に一般には公表しないことにしました」
「心から反省」
暴行については、
「自宅に帰り警察の方にお世話になったことで口論になり、梢さんにけがを負わせてしまいました。心から反省しております」(児太郎の所属事務所)
その後の行いについては、
「度重なる口論があり、梢さんより『警察に言うぞ』と言われたため、制止したことはございますが、暴力は絶対にしてません」(同)
「500万円ほど振り込まれていない」
家を出て以降、梢さんは弁護士を通じ、金銭面での問題の解決に向けて児太郎側とやりとりしていた。
「最初の暴行の後、彼はおわびの印に、私の家族のために家を買う約束をしました。ところが買った家の名義は彼で、一括での購入のはずがローンでの支払いになっていた。まだローンも残っています。また、私の生活費や二人での外食費も彼が振り込むことになっていましたが、500万円ほど振り込まれていません」(梢さん)
金銭問題について、児太郎サイドはこう回答する。
「梢さんにけがを負わせてしまい、お母様より、第三者に他言しない条件としまして、数千万の金銭を要求され、その後、梢さんの生活費のみならず、お母様と妹様の生活費として毎月合計数百万及び戸建の購入を求められたのは事実でございます。ただ、お金の工面がどうしてもできず、今年に入り支払いができなくなっております。児太郎としては(中略)精いっぱい努力していましたが力不足でございました」
梢さんの“傷”はまだ癒えてない。
「事件の後、私は適応障害で心療内科に通院せざるを得なくなりました。こうしたダメージへの慰謝料も支払ってほしい。未解決の問題を処理してから、離婚しようと思っています」(梢さん)
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